今日のおやつはヒスイパン。

富山県 朝日町の「地域おこし企業人」、地元法人マーチオークシー®️が綴る朝日町での日々。

チュリスト

こんにちは。地元法人マーチオークシー®のミッチーです。

 

本日は、当ブログで連日ご紹介している、あさひ舟川「春の四重奏」をより一層楽しんでいただくために、その裏側をちょっとだけお見せしたいと思います。

 

残雪の朝日連峰を背景に、堤防の両岸600mに渡って続く約280本の桜並木、さらにチューリップ、菜の花が咲き揃うあさひ舟川「春の四重奏」。
この奇跡の絶景の仕掛け人「チュリストやまざき」さんへお邪魔して、花づくりと景観づくりについてお話を伺ってきました。

 

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今回お話を伺った「有限会社チュリストやまざき」の山崎修二さん。

 舟川べりの桜並木は、1957年に行われた河川改修の際、堤防の両岸600mに約280本の桜の木を植えたことから始まります。以来、地元住民のみなさんの手によって、長年大切に維持管理されてきました。

 

「チュリストやまざき」さんは、この桜並木に沿ってチューリップ畑をお持ちで、修二さんのお義父様である久夫さんが「たくさんの方に出会いたいから」と、桜の開花時期に合わせてチューリップ畑と菜の花畑を加えた景観づくりを始められます。

この活動を修二さんがしっかりと受け継がれて、奇跡の絶景と称される「春の四重奏」の美しい風景が保たれているのです。

 

そして今では、県内はもちろん、全国各地、世界各国から3万人以上の観光客が訪れる、朝日町きっての春の一大イベントにまで成長しました。

 

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あさひ舟川「春の四重奏」

 「チュリストやまざき」さんは、チューリップの球根と米作の農家で、県のチューリップ品評会で最高賞を受賞するなど、生産者として高い技術力をお持ちです。

 

一口にチューリップと言っても、極早生、早生、中生、晩生など、品種によって開花時期が異なるため、桜の開花にあわせて咲く品種を選び、今年の「春の四重奏」では15品種60万球の球根が植えられているそうです。

 

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鮮やかなチューリップの絨毯が、桜並木の足元に。

 

桜並木を歩いていると、こんな光景に出くわすことがあります。

これは、山崎さんのチューリップ畑から摘み取られた、チューリップの花びら。

チューリップの球根を大きく元気に育てるためには、開花まもなく花を摘み、球根に栄養を蓄える必要があります。

この際に摘み取られた花びらを桜の根元に撒くことで、花びらの美しい肥料が桜の幹を大きく育て、毎年見事な桜のトンネルを楽しむことができるのだそう。

目にも鮮やかな、美しい循環ですね。

 

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防除作業中の山崎さん。球根の育成に欠かせない大切な作業です。

お花を摘み取ったからといって、それで終わりではありません。

球根を育てる農家さんにとっては、まだまだ手間のかかる作業が控えています。

 

花びらを摘み取ったチューリップは、茎の断面から菌が入って傷まないように、防除作業を施します。

「人間もケガをしたら、傷口を消毒するでしょ?それと同じですよ。」

と、教えてくれました。(とっても解りやすい!)

茎と葉を残した状態で光合成を繰り返すことで栄養が蓄えられ、チューリップの球根は土の中で強く大きく育っていきます。

育った球根は丁寧に掘り起こされ、風通しの良い場所で大切に保管されて、秋の植え付けの時期を待つのです。

 

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観光客も疎らな雨の日も、チューリップの生育状況を見回ります。

 

あさひ舟川「春の四重奏」は、一時的な観賞用に作られたものではなく、農作業と自然の循環を上手に利用し、工夫され、地元農家のみなさんが手間暇かけて作り上げられている景観です。

そういった意味でも“奇跡”と呼ぶにふさわしいものなのだと、修二さんのお話を伺って納得しました。

 

ただのんびりとお散歩するだけでも十分楽しめる「春の四重奏」ですが、その背景を知ったうえでご覧いただくと、また違った美しさに出会えるのではないでしょうか。

 

今週末は、お天気も良く、ちょうど桜も満開になる見込みです。

初めての方も、そうでない方も、ぜひ舟川へ足をお運びください。

奇跡の絶景がお待ちしています。